こんにちは!神戸ポップです。
この度、マーケティングのプロでNFTコレクターでいらっしゃる、はる@haru_2006ppさんが、『NFTコレクションをがんばるあなたに送るマーケティングの教科書』をnoteで発表されました。
執筆現在は無料期間中ですが、有料になってもでも十分に読む価値がありますので、クリエイターへのバイブルになると思います。
今回は拝読したレビューをネタバレしないようギリギリで書いていこうと思います。
1.ここが刺さった!BEST3
言い換えれば、「アイタタ…」ときたものです(笑)。
イラストレーター(現行)、Webライターしていた時にもぶつかりましたが、畑を変えてもやっぱり「視えない」ものは、ここにありました。
①市場(マーケット)の見方
もともと私は、広い海で右も左もわからず、小さなボロ船で泳いでいました。
そんな時にこの記事が船の方角や魚のありか、同じように船に乗っている人がどこにいるかなどを教えてくれたのです。
と、かなり湾曲して書きましたが、クリエイターとして作品を売りたいのであれば、売れているクリエイターがどうやって運用しているのかを観察するべきなんですね。
貴重にも今回はnoteで、マーケティングのプロ&コレクター側から見た観察ポイントを教えてもらいました。
②作品を出すタイミング
NFTを始めたばかりの頃…いやnoteを読むまでと言ってもいいくらい、私は作品を工場のごとくせっせかと作っていました。
それが末恐ろしい…真逆のベクトルに進んでいたのです。
戦略を立てて出品しなければ、いずれ自滅するかもしれません。
コレクターさんをそそるように、そそるように、出品するにはどうしたらいいかを考えるキッカケになりました。
③ホルダー様特典はモリモリに
私はもともと、ホルダー特典は「つる」というイメージがあり引き気味だったのですが、「サプライズするもの」と考えると、逆にワクワクしてきました。
サプライズ体験としては、先日作品を購入させていただいたCatty(@CattiyOfficial)さんから初めて特典を頂きまして、すごく嬉しかったです。
これはコレクター側に回って初めて知ったことでした。
NFT=「嬉しい!」の場にしていきたいです。
2.改めて参考にした作家さん
お手本にしたいクリエイターさんはここに書ききれないほどたくさんいます。
今回はこちらの3名様を選出させていただきましたが、もちろん優劣順ではないのであしからず。
①MomiMomiさん
Twitter @DHBWinner
OpenSea Everyday Girlfriends
これは「濃い(恋?)」!
作品を集めれば集めるほどデートできる女の子が増えていくというのがコンセプト。
と、いうことはすでにOpenSeaに書かれているのですが、本当の魅力は「自分だけにカノジョ達がチラ見せしてくれる」ではないか?と思っています。
変態目線でここに着目させていただきました(笑)。
そしてMomiMomiさんは、「ホルダーさんを大切にする」ことでも有名です。
支援者ランキングなんかを見ると、「もっと買いたい!リストに載りたい!」って思っちゃいますよね。
ターゲットをピンポイントで押さえていらっしゃるので、エロティックな作風とスリリングなゲーム要素(すみません合う言葉が見つからず…)を兼ね備えている、いわば総合プロジェクトのように思いました。
②imotoさん
Twitter imoto@CoolGirlNFTさん
OpenSea CoolGirlNFT
imotoさんは現在、日本を代表するNFTクリエイターの一人と言っても過言ではないでしょう。
代表作のCoolGirlNFTは「我が道を行く」がコンセプトで、それぞれに真の強さを感じさせます。
そしてなんと現在、Cool Girl NFT #020が20ETH(イーサリアム、 イーサ)と価格が高騰中!
ETHが弱っている執筆当時でも、約500万円弱です。
しかしなぜそんなに価値が認められているのか。
わかる範囲で理由を挙げてみました。
・突出した画力
・統一性がある
・シリアルナンバー
・マーケティングが上手い
・「ステレオタイプな考え方を捨てて生きていく」というimotoさんの反骨精神が込められている
imotoさんのメッセージは、実はいろいろなところで拝見しています。
同じフリーランスに踏み切った者として、共感できることがとても多い。
もちろんイラストにもバズる要素は散りばめられています。
例えばシリアルナンバーはすでにクリプトパンクスの成功例がありますよね。
(顔には書いてありませんでしたが)
マーケティング力も相当秀でているのだと思います。
以上のポイントから、CoolGirlNFTを真似たクリエイターさんはけっこう多いのでは。
そしてnoteにはimotoさんの、制作への取り組みについてやエッセイが書かれています。
【note】CoolGirlNFTに込めた想い
次にご紹介させて頂くpanさんと被りますが、noteを拝読して改めて、「作品に込めた想い」がとても大切なんだということがわかりました。
「作品に込めた想い」など「作品が何なのか、何のために作ったのか、どうしていきたいのかを言語化したもの」があったからこそ、作品の価値が上がったのではないかと思います。
imotoさんは後輩クリエイターにも優しくアドバイスをしてくれています。
それでも困った時はコレを。Amazonでは星150!ベストセラー書籍として出版されていますよ。
私も何回も読み返しています。
『NFTアートを売るための教科書: 失敗を重ねてわかった、NFTを”秒”で売る思考法』 (井本文庫)
※Kindle
③panさん
Twitter @insectgirls_nft
OpenSea insect girls collection
ラストはpanさん。
panさんの作品はズバリ、「刺さる系」なのではないかと思います。
panさんの作品は「insect=『虫』を見つめながら微笑んでいた女性」からインスパイアされているそう。
画風は、低彩度やモノトーンが多いです。
そして私は、panさんからこれを学ばせていただきました。
やはり「作品に込めた想い」。
【note】「insect girls」の作品に込めた想い
あちらこちらでコレクターさんが、「panさんの『作品に込めた想い』を読んでよかったです」とツイートされているのを見ていたので、とても気になっていたんです。
加えて今後の夢。
panさんのイラストがプリントされたTシャツなんかは今からでも想像できてしまいますね。
なので、「『作品に込めた想い』がない=コレクターさんは買わない」ほど大切なのでは。
そういうことで私も真似をして、「キャラクターのストーリー」を作ってみました。
【NFTアート】[headphone_girls](ヘッドホンガールズ)のストーリー#01〜#05
書いてみると、不思議な現象が生まれました。
作品達は過去の自分を投影しているんじゃないかということに気がついたんです。
これまでに感じたこと、考えてきたこと…。
アートって実体験をもとにインスピレーションが湧いて描くものなのでは。
「どんな人物が」「なぜ描いたのか」がわからないと、どれだけ絵が素晴らしくても買い手は価値を決められないですよね。
出どころがわからなくても価値があるのは、バンクシーくらいでしょうか?(笑)
3.アドバイスを受け入れて成功したのが[headphone_girls]
もともと私は2つのコレクションを展開していました。
働きながらわちゃわちゃ走る女の子たち、[chibi_girls]。
手書き漫画風の女の子たち、[manga_girls]。
そして、三度目の正直…とは言いたくないけど先日、実は新しくコレクションを作りました。
[headphone_girls]はやや高級路線ですが、これには売れる確信がありました。
それは、はるさんのアドバイスをMAXで注ぎ込んでいたからです。
改善ポイント①作品に統一性を持たせた
まずアイキャッチ画像のように、人物を全て同じポーズにしました。
「ヘッドホン」といえばこの構図、とわかってもらえるように制作していく予定です。
はるさんのnoteには売れ筋(売れていない)の特徴が他にもピックアップされていました。
やっぱり売れている作品の模倣からやるのがマストなんですね。
改善ポイント②人物設定を作った
「作品に込めた想い」という題は少し難しかったので、「ストーリー」という名で彼女達のプロフィールを作りました。
「熱量を増やさなきゃ(伝えなきゃ)!」と思ったのです。
そしてこのストーリーをTwitterに載せました。
すると作品を「かわいい!」と言ってくださる方が急増。
(とくに派手×メンヘラっぽい女の子)
「未来のホルダーさんがもうどこかにいるのかも…?」と、少し浮かれてしまいました。
改善ポイント③やや高めの価格でスタートを切った
先の2コレクションはpolygonETH(ポリゴン イーサ)でしたが、思い切って黒のETHに切り替えました。
なぜ急に路線を変えたのかというと、このタイミングでしかなかったし、作品の価値をもっと上げたかったからです。
現時点(4作品)まで価格は0.05 ETHですが、#01、#02は販売開始1分までに売れてしまいました。
そのうち#02は、はるさんが販売開始3時間前に0.05ETHでオファーを。
もちろん喜んでお譲りしました。
なおコレクションの価格は、作品代とささやかながら私の気持ちを込めています。
購入時にどうしてもガス代が発生してしまうので、「ガス代損したなあ〜」と思ってもらわないよう満足していただけるようにしています。
おわりに
NFT関連の指南書は今山ほど出ています。
ですが、「マーケティングのプロ×NFTコレクター+クリエイター向けアドバイス」は他に見たことがありません。
予測ですが、はるさんがnoteに書かれていることは、他のNFTコレクターさんも同じことを思っていると思うのです。
でもそれを、こうしてきれいに文章にしてまとめられる人はそういません。
買い手が売り手を応援するなんて、おそらく国内だけでしょう。
すごくないですか?
この度noteを拝読してそういった日本のNFT界の素晴らしさを知ることもできました。
重ねて感謝致します。
神戸ポップ